2011年10月20日木曜日

E C H O


先月発売された、フジのニューアルバム。
志村がいなくなってからの、新しいフジの楽曲は、
やっぱりフジで、新しいより懐かしく思える。
まるでベストアルバムを聴いているような。
京都音博でECHOを聴いて、
志村のいないフジから少し遠ざかっていた自分を恥じた。
これからも志村はフジに生きているのだと、涙が出た。
そんなライブ、そんなアルバムを作り上げた3人は、
僕にとって今までと何の変わりもない、
大好きないつものフジファブリックだ。
彼らはこれからも唯一無二のアーティストであることが、
やっとわかった気がする。
と、
ここまで書いてしばらく放置していたのだが、
(その間に、モテキのトリビュートカバーアルバムとかも聴いて)
「懐かしい」と思うのは、もちろん過去のフジを思って
そう感じたのかもしれないが、
昔みたいにダークな一面なんてまっさらないし、、、
で、行き着いたのが、今の彼らは、オザケンに似ている。
オザケンのようなピュアさを持っている。
今回のアルバムで言えば、パレードを聴けば分かってもらえるはず。
爽やかすぎるフジファブリックというより、重みのあるオザケン。
そのバランスが心地よいのかもしれない。
そんなこんな、いろいろと思うことはやまない。
ひとつ、とても個人的な意見だけど、
こんなにも完成度の高いアルバム、今までのフジでなかった。
FABFOXは、捨て曲のない本当に良いアルバムだった。
だけど、今回のSTARには敵わない。
STARは、STARとしてききたいから。
「アルバム」として聴いたら、フジ史上最高の出来だと思う。
ダークさは楽曲を聴くだけでは一切ないけれど、
それだからこそ、今の彼らは無理矢理にでもポジティブになろうと
頑張っているのではないかと感じてしまったという点では、
今までで一番ダークなのかもしれない。
はやくまた彼らのライブが観たい。
皮肉にも、志村がいなくなったあとに、
「夜明けのBEAT」が大ヒットしたことが、
志村が天才だったことを日本中に知れ渡らせた。
最高だよ、フジファブリック。
本当に。